【英語学習】映画「タイタニック」で学ぶ英語 chapter②

さて、ここからが本編です。
楽しみつつ、英語字幕と人物の表情に注目して、英語学習していきましょう。

チャプター② GHOST SHIP (1’26″~4’40”)

スクリプト

(One Crew)
「13 meters. You should see it.

(Brock)
「Okay, take her up and over the bow rail.

(One Crew)
「Mir 2, we’re going over the bow. Stay with us.

(Brock)
「Okay, quiet. We’re rolling.
Seeing her coming out of the darkness like a ghost ship still gets me every time.
To see the sad ruin of the great ship sitting here where she lands at 2:30 in the morning of April 15, 1912 after her long fall from the world above.

(Lewis)
「You are so full of shit, boss.


(Brock)
「Dive 6. Here we are again on the deck of Titanic.
2 half miles down. 3821 meters.
The pressure outside is 3 half tons per square inch.
These windows are 9 inches thick.
If they go, it’s sayonara in two microseconds.
All right, enough of that bullshit.

(Brock)
「Just put her down on the roof of the officer’s quarters like yesterday.
Mir 2, we’re landing right over the Grand Staircase. You guys set to launch?」

(One Crew)
「Yeah, Brock. Launching Dunkin now. Go, Charlie.」

○重要表現

① shouldの用法

You should see it.
「もうすぐ見えるぞ。」


shouldで皆さんが思いつく意味はおそらく「~するべき」ですね。

しかし、shouldは実はとても多くの意味があります。

この場面ですと、レーダの情報からあと13mでタイタニック号につくという場面なので、【推量・見込み】のshould:「~のはずである、きっと~であるだろう」であると考えられます。

② be doingの用法

we’re going over the bow.
「船首の上に移動するぞ」


be doingといって、真っ先に思いつくのは【現在進行中】:「~しているところだ」ですよね?

でも、意外と海外の映画とかドラマだとこの使い方はあまり出てきません。

代わりに、よく使われるbe doingの用法は、【近未来の予定】be doing:「~するだろう、予定である」。

今回は、このセリフの前に潜水艦を操作しているため、進行形ととらえることもできますが、「今から上昇するよ」と未来のことについて言っているとも取れます。


今回はかなり微妙ですし、そこまで理論的に理解する必要はありませんが、近未来を表す用法もあることを覚えてください。

③ get 人

Seeing her coming out of the darkness like a ghost ship still gets me every time.
「幽霊船のように暗闇から現れるタイタニック号を見ると、私は毎回驚かされる」


Seeing~shipまでが主語、getsが動詞と考える。

「get me every time」は直訳すると、「毎回私に与える」となるが、ここでは詞的な表現で解説しているため、何を与えるのかを省略している。

この場面の映像や Brockの表情から、「get me every time」は「私を驚かす、私に考えさせる」などの訳仕方がいいと思われます。

④ 関係副詞のwhere

To see the sad ruin of the great ship sitting herewhere she lands at 2:30 in the morning of April 15, 1912
「タイタニック号は1912年4月15日の朝2:30にこの海底に着陸した」


典型的な関係副詞のwhereで、前文のhereを修飾している。

このセリフは詞的に解説されているため、文法もめちゃめちゃです。日本語も俳句とか短歌って文法や意味よくわからないの多いですよね?それと同じ感じです。
タイタニック号沈没の出来事は過去のことなのに、現在形のlandが使われているのは目の前のタイタニックが今まさに着陸したかのように解説するための強調表現です。

⑤ afterは前置詞としてしか使わない

after her long fall from the world above
「海上のの世界から長い時間かけて落下した後」


afterは基本的に前置詞しかないと考えて構いません。
前置詞の後には、名詞が来る(接続詞の後にはS+Vの節が来る)ので、今回の文では、her long fall は名詞、それ以下は修飾語だとわかります。

⑥ be full of

You are so full of shit, boss.
「なに気取ってるんだよ。」
be full of ~ : 「~でいっぱい」
shit : 「たわごと、でたらめ」

直訳すると、「あなたはたわごとばかりだな」
となりますが、ここでは「何をそんなに気取っているんだ」と意訳させていますね。

この人たちはタイタニックに眠るお宝目当てのトレジャーハンターです。なのに、タイタニックのポエムを読んでいるので、LewisはBrockに「なに俺らの性に合わないこと言ってんだ」的な意味で言っているのでしょうね。

まあ、解釈がなかなか難しいですが、冗談を言っていることはわかりますよね

⑦ 「壊れる」を表すgo

If they go
「もし窓が壊れたら、」

theyは代名詞で前文のwindowsを表している。

そして、goは「行く」のほかに「壊れる」の意味もあります。
実はgoはかなり色々な意味があり、すべて覚えようとなるとかなり大変なので、出てきたときに1つ1つ覚えていくのがいいと思います。

⑧ enough of 名詞

enough of that bullshit.
「たわごとはこのくらいでいいだろう」


enough of Aで「Aはもう十分だ」の意味になります。
今回はenoughの前のIt’sが省略されていますが、このような文頭のItは口語ではしばしば消えます。

bullshit : たわごと、でたらめ

●単語帳・フレーズ帳

❶ take A up / take A over

まず、このような複数の動詞の意味を覚えるときは、基本の動詞のイメージをつかむことです。
例えば今回だと、takeです。
takeの基本イメージは、「何かを自分のところへ取り込む、」という感じです。

よって、
take A up :「Aを上に持っていく」
take A over :「Aを~の上を超えさせる」
のような感じになります。

take her up and over the bow rail
「潜水艦を上昇させて、タイタニックの船首の手すりを飛び越えろ」

となります。

ちなみに、潜水艦やタイタニックの代名詞としてherが使われていますが、これは古い習わしで、船のことはsheで表すことになっているためです。

❷ bow rail

・ bow : 船首
・ rail : 手すり

つまり、下の写真のような部分のことを指します。

❸ stay with us

stay with us : 私たちのそばにいろ、我々についてこい

直訳だと、「われわれとともにいろ」ですが、シーンを考えると「我々についてこい」といった感じでしょうか。

❹ roll

・ roll : ビデオを回す

rollは「回転する」が一般的ですが、物理的でなくても回すというニュアンスから、「ビデオを回す」が来ています。
また同じ理由から、「事が順調に運ぶ」などの意味もあります。

❺ put A down

putのイメージは、「何かをどこかの場所に位置させる」ような感じです。

つまり、
put A down :「Aを下に位置させる、Aをおろす」

put her down on the roof : 「潜水艦を屋根の上におろしてくれ」
となります。

❻ officer’s quarters

officer’s quarter・・・士官棟、士官居住区

つまり、乗組員の居住スペースです。

quarterは「4分の1の」が日本人にはなじみ深いですが、そのほかにも「地区、営舎」などの意味もあります。
結構、マニアックですね。

❼ grand staircase

grand staircase : 大階段、正面階段

いかがでしたか?
皆さんどれくらい理解できましたか?
全く理解できなかったという方、大丈夫です。

誰でも、初めはできないものです。
むしろできないことにチャレンジしているわけですから、それだけですごいことです。

次回はchapter③です。頑張りましょう!!!

【英語学習】映画「タイタニック」で学ぶ英語 chapter②
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